作業療法士に向いている人の特徴とは?適性や求められるスキルを徹底解説

作業療法士(OT)は、病気やケガ、障害を持つ人が「その人らしい生活」を送れるようサポートするリハビリの専門職です。病院や施設だけでなく、訪問リハビリや学校など幅広い場所で活躍し、子どもから高齢者までさまざまな対象者と関わります。
この記事では、作業療法士の仕事内容や必要なスキル、向いている人・向いていない人の特徴をわかりやすく解説します。「作業療法士に興味があるけど、自分に向いているのかな?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください!
作業療法士とはどんな仕事?
まず、作業療法士の仕事内容について解説します。
作業療法士の仕事内容
作業療法は、対象者が「その人らしい」生活を送ることができるようになることを目標に身体や心に障害を抱える方が日常生活を快適に過ごせるようサポートします。例として、着替えや食事などの日常動作練習や社会復帰のサポートがあります。
活躍の場と対象者
作業療法士の活躍の場は多岐にわたります。病院や介護施設だけでなく、訪問リハビリや学校現場でも活躍しています。また、対象者も子どもから高齢者まで幅広いのが特徴です。
作業療法士に向いている人の特徴
次にOTにむている人の特徴について紹介します。
人と接することが好きな人
作業療法士は、患者さんやそのご家族、医師や看護師などの医療スタッフとたくさん関わる仕事です。患者さんの状態をしっかり理解するためには、相手の気持ちに寄り添いながら話を聞くことが大切です。また、リハビリの指導をするときは、専門的な言葉ではなく、相手にわかりやすい言葉を選んで説明する力も必要です。
作業療法士になると、子どもから高齢者まで、さまざまな人と関わることになります。人と話すのが好きな人や、相手の気持ちを考えながら接することができる人は、作業療法士に向いているといえます。普段から家族や友達、アルバイトの先輩など、いろいろな人と話す機会を作ると良いでしょう。
忍耐強く、根気よくサポートできる人
リハビリはすぐに成果が出るわけではなく、時間をかけて少しずつ回復していくものです。作業療法士は、患者さん一人ひとりのニーズに合わせたリハビリ計画を立て、適切なタイミングで実施する必要があります。そのため、患者さんの状態をしっかり把握し、さまざまな要因を考慮しながら、根気強く支援を続けることが必要です。
思うように進まないこともありますが、そんなときでも「どうすればうまくいくか?」を冷静に判断し、最適なアプローチを考えながら支援を続けることが大切になってきます。特に、患者さんが困難に直面したときこそ、時間とエネルギーをかけて寄り添い、粘り強くサポートする姿勢が必要です。
チームプレイが得意な人
作業療法士は、医師や看護師、理学療法士、介護士、ソーシャルワーカーなど、多くの職種と協力して働きます。患者さんにとって最適なリハビリを提供するには、チームの一員として協力することが欠かせません。
また、学校や職場復帰を目指す人のサポートでは、教師や職場の担当者と連携することもあります。作業療法士として働くときは、「自分だけでやる」ではなく、「みんなで支える」ことが大切になります。
そのため、周囲の意見を聞いたり、自分の考えを簡潔に伝えたりする力が必要です。「一人で作業するよりも、チームで協力するほうが好きな人は、作業療法士の仕事に向いているかもしれません。
医学知識に興味がある人
作業療法士になるには、解剖学や生理学、神経学、心理学など、さまざまな知識を学ぶ必要があります。これらの知識は、患者さんの状態を理解し、適切なリハビリを提供するためにとても重要です。
学校では3〜4年かけてしっかり学びますが、知識の量はかなり多いです。そして、試験のために暗記するだけではなく、実際のリハビリの場面でどう活かすかを考えることが大切になります。
体のしくみに興味がある人や人の役に立ちたい人なら、楽しみながら勉強できるでしょう。
自分自身も成長したいと考えている人
医療の分野は日々進歩しているため、作業療法士も新しい知識を学び続けることが求められます。国家試験に合格したら終わりではなく、その後も勉強を続けなければなりません。
新しい治療法やリハビリ技術を学び、それを現場で活かしていくことが大切です。勉強を続けることで、より多くの患者さんをサポートできるようになりますし、自分の成長にもつながります。
知識が増えてできることが増えてくると、やりがいも感じられます。自分自身の成長を楽しめる人は、作業療法士として長く活躍できるでしょう。
作業療法士に向いていない人の特徴
コミュニケーションが苦手な人
作業療法士の仕事では、患者さんやそのご家族、医師や看護師などの医療スタッフとたくさんやり取りをします。ただ話すだけでなく、患者さんの表情やしぐさから気持ちを読み取る観察力も必要です。
人と話すのが苦手だと、患者さんとの信頼関係を築くのが難しくなったり、チームの中で円滑に連携が取れなくなったりすることもあります。作業療法士は、医師や看護師、介護士などさまざまな職種の人と協力しながら働くため、相手の話をしっかり聞いて、自分の考えも伝えられるような柔軟なコミュニケーション力が大切です。
会話に苦手意識がある人でも、少しずつ経験を積んでいけば上達していきます。ですが、極端に人と関わるのが苦手な場合は、仕事の中でストレスを感じやすくなるかもしれません。
すぐに成果を求めてしまう人
リハビリは、すぐに成果が出るものではなく、コツコツと積み重ねていくことが大切です。もちろん、リハビリを頑張る患者さんにとっても、作業療法士にとっても「早く良くなってほしい!」という気持ちはあります。ですが、回復には時間がかかることが多く、思うように進まないこともあります。
作業療法士が焦ってしまうと、患者さんのペースを乱してしまったり、リハビリそのものがプレッシャーになってしまったりすることも。作業療法士には、長期的な視点を持ってポジティブに関わる姿勢が求められます。
すぐに結果を求めてしまうタイプの人は、思ったように成果が見えないことにストレスを感じやすいかもしれません。でも、小さな変化に気づいて前向きに考えられる人なら、やりがいを持って働けるはずです。
体力に自信がない人
作業療法士の仕事は、意外と体力が必要です。患者さんの動作をサポートしたり、一緒に運動したりすることが多く、訪問リハビリでは移動もあります。
また、リハビリの内容によっては、重い道具を使ったり、長時間立ちっぱなしで動いたりすることも。病院や施設によっては人手が足りず、思うように休憩が取れない日もあるかもしれません。
もちろん、職場によって負担の大きさは違いますし、工夫次第で体力的な負担を軽くすることもできます。ただ、体力に自信がない人にとっては、少しハードに感じる場面もあるかもしれません。
体力に自信がない方は、クリニックやデイサービスなど負担の少ない職場を選ぶのも一つの方法です。また、普段から軽い運動を習慣にすることで、仕事を続けやすくなるでしょう。
作業療法士に必要なスキルや資格
【必要な資格】作業療法士資格(国家資格)
【必要なスキル】
- 解剖学、生理学、神経学、心理学などの科学的な知識
- 評価技術、リハビリテーション手法
- コミュニケーション能力
- 根気強さ、忍耐力
- 前向きな姿勢
【必要な学歴】
・文部科学大臣または厚生労働大臣が指定した養成施設で3年以上学ぶ
養成施設には、4年制大学、3年制の短大、3年制または4年制の専門学校があります。
まとめ
作業療法士に向いているのは、以下のような人です。
作業療法士に向いている人の特徴
✔ 忍耐強く、コツコツ努力できる
✔ チームで働くのが得意
✔ 体のしくみや医学に興味がある
✔ 学び続けることを楽しめる
向いているかどうかは、今の自分だけで決まるものではありません。
経験を積んだり、学びを深めたりすることで、必要な力を身につけることができます。
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